福音とは何か
もし私たちが、がんやエイズの治療法を知っているのに、誰にも知らせずに伏せておくなら、それはとんでもないことである。同じように、もし天国に行く唯一の道であるキリストを知っているのに、それを誰にも知らせようとしないのであれば、大問題である。この福音を宣べ伝えるために、私たちが分かち合うべきメッセージは、以下の四つの部分から成っていると、リック・ウォレン牧師は『人生の使命を発見する』の中で記している。
第一の要素は、救いの証しです。つまり、どのようにしてイエス・キリストを信じ受け入れるようになったのかに関する話です。
第二の要素は、人生の教訓です。神があなたに教えてくださった最も大切な教訓は何でしょうか。
第三の要素は、人生の情熱です。あなたが最も深く関心を寄せている事柄、価値観は何かということです。
第四の要素は、福音です。キリストを信じて救われるにはどうしたらよいかということです。
個人的な証し(体験談)は、伝道という視点で考えるなら、牧師の語る説教以上に効果的です。牧師の話は「有給の専門家」の話と思われてしまいがちだからです。彼らは言うでしょう。けれども、未信者の方々が、あなたがキリストについて話しているのを聞くときには、あなたのことを「満足している顧客」と見るのです。どちらの話が信用されると思いますか。「有給の営業マン」の話でしょうか。それとも「満足している顧客」の話でしょうか。答えは明白です。
あなたのなすべきことは、自分の人生に起こった変化を率直に分かち合うことです。人々が聞きたがっていることは、あなたがクリスチャンであるかどうかということではなく、クリスチャンになったことがどんな変化(恩恵)をもたらしてくれたのかということです。私の抱えているこの問題について、何らかの解決が与えられるのだろうか。クリスチャンになることにどんなメリット(利点)があるのだろうか。何のためにクリスチャンになるのだろうか。そういった彼らの疑問に答えるために、希望を分かち合う必要があるのです。
この部分が一番大切です。次の質問について考えてみてください。
リック・ウォレン『人生の使命を発見する』(パーパス・ドリブン・ジャパン)より