2013年御翼8月号その2

「有給の営業マン」vs「満足している顧客」の語ること

福音とは何か

  1. 神が人となられたので、私は神との関係を持つことができる(ローマ一・二〜四)
  2. キリストが死んでくださったので、私は自分の罪の刑罰を負わなくてよい(第二コリント五・一九)
  3. キリストが死を滅ぼされたので、私は永遠の命を持つことができる(第二テモテ 一・一〇)
  4. 救いは無償の贈り物なので、私はそれを自分の力で獲得する必要がない(ローマ三・二四〜二五)
  5. 救いは信仰に基づくものであるので、私のなすべきことは、悔い改めて、信じることだけである。(マルコ一・一五)

 もし私たちが、がんやエイズの治療法を知っているのに、誰にも知らせずに伏せておくなら、それはとんでもないことである。同じように、もし天国に行く唯一の道であるキリストを知っているのに、それを誰にも知らせようとしないのであれば、大問題である。この福音を宣べ伝えるために、私たちが分かち合うべきメッセージは、以下の四つの部分から成っていると、リック・ウォレン牧師は『人生の使命を発見する』の中で記している。

第一の要素は、救いの証しです。つまり、どのようにしてイエス・キリストを信じ受け入れるようになったのかに関する話です。
第二の要素は、人生の教訓です。神があなたに教えてくださった最も大切な教訓は何でしょうか。
第三の要素は、人生の情熱です。あなたが最も深く関心を寄せている事柄、価値観は何かということです。
第四の要素は、福音です。キリストを信じて救われるにはどうしたらよいかということです。

 個人的な証し(体験談)は、伝道という視点で考えるなら、牧師の語る説教以上に効果的です。牧師の話は「有給の専門家」の話と思われてしまいがちだからです。彼らは言うでしょう。けれども、未信者の方々が、あなたがキリストについて話しているのを聞くときには、あなたのことを「満足している顧客」と見るのです。どちらの話が信用されると思いますか。「有給の営業マン」の話でしょうか。それとも「満足している顧客」の話でしょうか。答えは明白です。 あなたのなすべきことは、自分の人生に起こった変化を率直に分かち合うことです。人々が聞きたがっていることは、あなたがクリスチャンであるかどうかということではなく、クリスチャンになったことがどんな変化(恩恵)をもたらしてくれたのかということです。私の抱えているこの問題について、何らかの解決が与えられるのだろうか。クリスチャンになることにどんなメリット(利点)があるのだろうか。何のためにクリスチャンになるのだろうか。そういった彼らの疑問に答えるために、希望を分かち合う必要があるのです。
 この部分が一番大切です。次の質問について考えてみてください。

  • どのような祝福(恩恵)を受けたか(体験したこと、感じたこと)?
  • どのような問題が解決されたか?
  • キリストによって、どのような良い人間に変えられたか?
  • キリストによって、人間関係がどのように変えられたか?
  • 最近体験している変化は?

リック・ウォレン『人生の使命を発見する』(パーパス・ドリブン・ジャパン)より

 

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